営業で活躍したい人へ

【絶望配属】営業だけはなりたくなかったのに、営業に配属されてしまったあなたへ

営業だけは嫌だったのに営業に配属されたあなたへ

ノルマとクレームと詰めのあふれる営業の世界へようこそ!
営業一筋10年目のおーくぼと申します。

この記事を読んでいるということは、きっとあなたは今、最悪の配属に絶望していることでしょう。
あれほど、「営業職だけは嫌だ」と配属で伝えたにもかかわらず、
配属されたのは営業職…。しかも仲の良かった同期は希望通りの配属。

社会人生活が早くもお先真っ暗だ…。
そう思っているかもしれません。

そんなあなたに、残酷な事実を突きつけるようで恐縮ですが、
営業の仕事は結構、いやかなり大変です。正確に言うと性格によって合う合わないがはっきり分かれます。

さらに追い打ちをかけると、会社の配属はそう簡単に覆せません。
また、配属先の上司に「なぜ営業配属なんですか!」と聞いても無駄です。
社内で実績を残した人の異動ならともかく、いち新入社員の配属理由なんて、上司は知る由もありません。

そんなあなたの助けになるかはわかりませんが、
現状を正しく認識するために
①営業職をやることのメリットとデメリット
②この先どうするべきなのか
を羅列してみました。

改めてメリットとデメリットを把握したうえで、どう行動するのかを決めてください。
ただ絶望しているよりはきっと精神的にも健全になれるはずです。

営業をやることのデメリット

まずは今みなさんが思っている、デメリットを羅列し、真実かどうかをお答えしたいと思います。

・ノルマがきつそう、数字に追われそう

これは圧倒的に事実です。とある証券会社では「数字とは人格」なんていう名言もあるくらいです。
営業とはノルマと戦う生き物であり、ある期間でノルマを達成しても、次の期間には容赦なく新しいノルマ(しかもだいたい増える)が襲い掛かってきます。会社によってはソシャゲのキャラ性能か、ドラゴンボールの敵キャラかのごとくインフレしていきます。
よく説明会などで「当社はノルマというものはありません」と偽善をふりまく会社がありますが、これは嘘は言っていないけど本当のことも言ってはいません。
大抵の場合は、”目標”とか、”やり切り数字”とかノルマと全く同じ意味を持つ別の言葉があるだけです。

営業界隈では、ノルマや目標を達成できないことを未達、と呼ぶことが多くあります。
そして”未達”の人をとてもとてもやさしく指導することを”詰める”と呼びます。
この詰めるという行為が嫌すぎて営業を辞めていく人もたくさんいます。

しかし、慣れてくるとと詰められたとしてもなんとも思わないような鋼の精神力が身につくので、なにも問題ありません。
身についていない普通の人がすべてやめているだけとも言えますが

・しょっちゅうお客さんから電話が来てプライベートな時間が無くなりそう

これは営業の種類によります。
メーカー営業や、会社や官公庁向けのサービス営業など、企業相手に営業をするBtoBといわれるジャンルであれば、土日に連絡が来ることはそれほど多くありません。
来ることがあれば大クレームやトラブルなどろくでもない要件の可能性が高いです

しかし!一般の人を相手にするBtoC営業の場合には容赦なく携帯の着信音が鳴り響きます。
証券会社の個人向け営業や、ハウスメーカーの営業、保険の営業なんかがこれに当たりますね。
私たち営業がお昼を食べている時も、飲み会をしている時も、彼氏彼女とデートをしている時も、風呂上がりの一杯をキメている時も、
お客様は容赦なく営業に電話をかけてきます。映画を見て映画館を出たら着信が10件、なんていう地獄もありえます。

お客様の立場で考えれば、プライベートなことをしているのだから、勤務時間である平日9時~17時以外の時間にかけてくるのは当たり前といえば当たり前ですよね。
お客様はあなたのプライベートな時間に、ぐいぐいと食い込んできます。

しかも一度電話に出なかっただけで、「営業担当が全然連絡つかない!ありえない!」と本社にご連絡をいただくこともあります。
慣れてくれば、「この人の電話は出たほうがいい」「この人なら明日の朝イチかければ許される」と分類ができるようになるので、少し楽になりますが
それでも仕事の時間とプライベートの時間をきっぱりと分けることは難しいかもしれません。

・知らない人とコミュニケーションをとるのがしんどそう

これは営業そのものなので、これが無理だと本当につらいです。
我々のような何の能力もない営業が会社からお賃金をいただけるのは、そのコミュニケーションでお客様からお金をいただけるからなのです。

実はこのコミュニケーションは社内でもたくさん発生します。
製造部門とは仕様を決めるためのコミュニケーションがあり、上司に成果が出ていないことを詰められないためのコミュニケーションがあり、部下ができれば部下とのコミュニケーションがあります。

我々営業ができることはコミュニケーションをとることだけなのです。

その場面で適切なコミュニケーションが、ペコペコすることだと思えばペコペコしますし、媚びへつらいなら媚びへつらいますし、凄むことなら凄みます。
これもしんどいと思うかもしれませんが、そのうちに営業として口にすることと心の中は完全に切り離せるようになるので問題ありません。
若干サイコパスになるかもしれませんが。

営業をやることのメリット

ここまで読んで心の底からげんなりしているあなたに聞いてもらえるかはわかりませんが、
営業をやることのメリットもお伝えしたいと思います。
上でふざけたことをたくさん書いていますが、おーくぼは10年間営業をやってきていて、結構営業が好きだったりします。

・自分の頑張りが数字として見える

おーくぼは10年間営業をしているのですが、その10年の中では人事や営業企画を兼任していた時代もあります。
そういった仕事と比べて営業のよいところは、”自分の実績”が数字として見えるところです。

例えば自分の売り上げが今月会社で一番高いとしたら、その月は会社にいる時ちょっと偉そうな態度をしても許される気になります。
また、仮に自分の売り上げが500万円で、同期が50万円だったとしたら、「俺のほうが10倍仕事ができるわけだよなぁ?」なんて思えたりします。間違いですけどね。
逆に数字が悪いときは本当に会社にいるのがつらくなるわけです。

・お客さんの役に立っていることが見える

なんだかんだ一番うれしいのはこれかもしれません。
(基本的には)何かお客さんの困っていることを解決する商品を営業が売るから、お客さんからお金がもらえるわけです。
だからこそ、自分がお手伝いすることで、その会社の商品がよりよくなったり、会社に人が増えたりして、よくなっていくことを一番間近で見られるのは結構嬉しかったりします。

世の中で売っているものは、だいたい競合といわれる同じような商品を売っている会社があります。
自分が営業しなかったら、この会社には競合の商品が入っていたかもしれない、と思うと頑張ってよかった、と思えちゃいます。

会社の決定を変えるより、自分の行動で変えられることを変えよう。

メリットデメリットを説明したところで、じゃあどうすればいいのかを書きたいと思います。
これは2つの方向性があります。

・会社の配属を変える
もしくは
・働く会社を変える
です。

会社の配属を変える

これは冒頭にも書いたように本当に難しいです。ほぼ無理です、と言い切ってもいいと思います。
なぜなら会社が配属をするときには、人員計画を考えて少なくとも3か月先まで、長ければ1年先まではこの人員配置でやることを決めているからです。
あなたの配属を変えるということは、他の人の配属をいじったり、会社の経営計画を変えなければいけません。
残酷なことを言いますが、最初の配属が出た時点の今のあなたにそこまでする価値はありません。

上長に泣きついてみても、レベルが低い上長であれば「知らねーよ配属されたんだからとりあえずやれ」といわれるでしょうし、優秀な上司でも「じゃあ将来理想の部署に行くために、まずは営業をがんばってみようね」といわれるのが関の山です。

働く会社を変える

そしたらどうするのか、それはもう転職しちゃいましょう。
正確に言えば、転職活動をしましょう。実際に転職するかどうかはまた後で考えればよいです。

営業がどこまで嫌なのかによりますが、それが嫌で思いつめるぐらいなら、転職しちゃったほうがましです。
とりあえず3年は働け、という人がいますが気にする必要はありません。それを言っているのは辞められたら困る側の人たちです。

未経験で雇ってくれる会社なんかないでしょ、と思うかもしれませんがそれも心配ありません。未経験でも社歴が浅くても、若い社員を採用したい会社はごまんとあります。企業の求人の悩みを聞く仕事をしているおーくぼが保証します。

おそらく転職活動をしてみると、想像以上にスカウトのメールやエージェントからの推薦が来ることに驚くはずです。
あなたを必要をとしている会社はたくさんあります。嫌だった辞めて他に行けばいいだけです。仕事はたくさんあります。

そこまで実感したら、「まぁやってみてダメならやめればいいし」と思うと、営業も少しはやってみてもいい気がしませんか?
実はトップセールスの営業は口下手だけど信頼のおけるまじめな人だった、なんていう会社はたくさんあります。

それでも無理だったら、すっぱり辞めて次に行きましょう!やってみて合わない仕事だった、と実感できたなら次は違う条件で仕事探しをできるはずです。

これからたくさん嫌なことがあると思いますが、世の中には
・自分で決められる、変えられること
・自分で決められない、変えられないこと
の2種類があります。
会社の配属は基本的には変えられないこと、のほうになります。
そして、自分の転職活動は自分で決められることですよね。

困ったときには、自分が決められることをまず変えていくと、状況を変えていくきっかけになります。
転職先が決まれば、「営業じゃなくてクリエイターにしないなら辞めます」と交渉することで変えられることの側に持ってくることもできたりします。

こうやって自分の人生の主導権を握り続けないと、また営業と同じぐらい嫌なことをさせられるかもしれません…。

営業の話から最後は人生論みたいになっちゃいましたが、
とにかくそんなに営業が嫌なら、まずは転職活動しちゃってください。
自分で変えられることから、環境を変えていきましょう。

あなたの社会人生活が、幸せなものになるように応援しています~!